「眩しい日に」
コンテナハウスに住む用心棒のジョンテ(パク・シニャン)。チンピラの彼は、けんかがもとで留置場へ入れられてしまう。そこへ一人の女性が現れ、ジョンテに娘がいることを告げる。「彼女が里親に引き取られるまで、しばらく預かってくれないか。留置所から出し、お金もあげる」という。ジョンテは軽い気持ちで引き受けた。こうしてジョンテとジュン(ソ・シネ)の共同生活が始まった。幼いジュンは、ジョンテに言えない秘密を抱えながら、彼を父と慕い一緒に暮らす喜びを感じる。初めは関心がなかったジョンテも、ひたむきな愛に次第に心を開いていく。父を慕うジュンは愛らしく、ぎこちなく彼女を受け入れるジョンテの様子がほほえましい。
しかし、ジュンは末期がんに侵されており、二人で過ごせる時間はあとわずかだとジョンテは知る。さらに、ジュンは本当の娘ではなかった──。「せめて最後は『父』と過ごさせてあげたい」と、ジュンを預けたシスターが、彼を父親役に仕立て上げたのだ。
あまりの事実に愕然とするジョンテ。だが、二人はいつしか、互いにかけがいのない存在となっていた。本当の親子かどうかが問題ではない。大切なのは二人が信頼し合い、強い絆で結ばれたことなのだ。ジュンに必要だったのは、“父親”に向けた愛情を受け止めてくれる存在だった。少女のひたむきな思いに動かされ、ジョンテの中でも何かが変わる。ジュンに最後の楽しい時を過ごさせてあげようと精一杯の愛を注ぐ。ジュンもまた、彼への最後の贈り物を残して逝ってしまう。最後の思い出とともに、ジョンテは新しい人生を歩き出す。きらきら眩しい日差しの中を、いつまでもジュンと一緒に──。
ジュンを演じたソ・シネの愛らしい演技。胸が締め付けられ涙あふれた。最後にはジョンテ役のパク・シニャンの笑顔に、すがすがしい気持ちになれる。
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「
眩しい日に」(2006年、韓国)
監督:パク・クァンス
出演:パク・シニャン、ソ・シネ