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「台湾シネマ・コレクション2008」 ピーター・ホーに聞く

「DNAがアイ・ラブ・ユー」 秋にはNHKドラマにも出演
遠海安2008/08/22
日本劇場未公開の新作8作品を一挙紹介する「台湾シネマ・コレクション2008」。男女4人の恋愛模様を描いた「DNAがアイ・ラブ・ユー」主演の若手俳優・何潤東(ピーター・ホー)に話を聞いた。歌手としても活動するほか、日本映画にも出演。秋にはNHKの主演ドラマ「上海タイフーン」が放送される。ピーター・ホーは「今後は日本での活動の幅を広げたい」と語った。
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「DNAがアイ・ラブ・ユー」主演のピーター・ホー。「日本での活動も増やしたい」と語る=東京・六本木で7月12日、筆者撮影
「DNAがアイ・ラブ・ユー」主演のピーター・ホー。「日本での活動も増やしたい」と語る=東京・六本木で7月12日、筆者撮影
 日本劇場未公開の新作8作品を一挙紹介する「台湾シネマ・コレクション2008」(8月23日〜9月26日)。男女4人の恋愛模様を描いた「DNAがアイ・ラブ・ユー」主演の若手俳優・何潤東(ピーター・ホー)がこのほど来日した。歌手としても活動するほか、「着信アリ2」(05)など日本映画にも出演。秋にはNHKの主演ドラマ「上海タイフーン」が放送される。東京都内で行ったインタビューで、ピーター・ホーは「今後は日本での活動の幅を広げたい」と語った。

 「DNAがアイ・ラブ・ユー」は、デビュー作「靴に恋する人魚」(05)が話題となった女性監督・李芸嬋(ロビン・リー)の最新作。“肥満DNA”に悩むマリーン(余男=ユー・ナン)、“潔癖症DNA”を持つスージー(關穎=テリー・クワン)が、本当の愛を求め奮闘するラブストーリー。“DNA”に振り回される女性二人が、ちょっと突飛な行動に走る様子がほほえましい作品だ。ピーター・ホーはスージーの恋人役で登場。潔癖な彼女を持つ“不潔な男”をコミカルに演じる。マリーンに思いを寄せる青年・テディ役で、人気上昇中の彭于晏(エディ・ポン)も出演している。

 一問一答は次の通り。

 ──ロビン・リー監督の「靴に恋する人魚」は出演前に見ていたのか。

 残念ながら、まだ見ていないんだ。今回の撮影を通して、監督の創造力の素晴らしさを実感した。彼女はシンプルで明るい性格。自分とあまり年齢が変わらないが、とてもエネルギッシュな人だ。

 ──女性二人を気づかう役。具体的な演技指導は。

 (アリクイの)二面性が出るよう心がけた。アイドル的で王子様のような面と、正反対に不潔でだらしない面。大きないびきをかいたりね。

<center>「DNAがアイ・ラブ・ユー」 (c)THREE DOTS ENTERTAINMENT</center>
「DNAがアイ・ラブ・ユー」 (c)THREE DOTS ENTERTAINMENT
 ──主演の4人は年齢も近い。私生活でも親しいのか。

 エディ・ポンとは、大の仲良し。一緒にスポーツしたり、食事に行ったり、兄弟のように過ごしている。テリー・クワンとは、知り合って15年ぐらい。古い付き合いだ。学生時代に一緒にコーラのCMに出たこともあるんだよ。

 ──アリクイに共感した部分、違和感を抱いた部分は。日本での活動を増やす予定か。

 アリクイはキャリアも積んで成功している。一方で、少年の心も忘れていない。そんなところは自分に似ているかな。自分に近いキャラクターで演じやすかった。違うのは不潔なところ(笑)。

 「上海タイフーン」への出演は、日本の人たちに顔を知ってもらういい機会になると思う。日本での活動の幅を広げ、武士や忍者もいつか演じてみたい。

 台湾映画はこれまで、芸術系作品が中心だった。内容も台湾人向けで、社会の暗部を描く作品や、風刺を効かせたものが多かった。これに対して「DNAがアイ・ラブ・ユー」は商業的な効果も考慮され、話も分かりやすい。画面もカラフルでおしゃれ。内容も現代の台湾人の実情により近づいている。

来日に合わせたイベントにも登場。出演作の写真を指し示す=同
来日に合わせたイベントにも登場。出演作の写真を指し示す=同
 ──台湾ではよく映画を見るのか。今後はアジアのどこで活動したいか。

 実は最近ずっと中国で仕事をしており、映画を見る機会がほとんどない。今後はまた日本で仕事ができればうれしい。日本の人たちは計画通りに仕事を進め、真面目にきっちり終わらせる。気分よく撮影ができるんだ。台湾は割合にラフで、その場の雰囲気に合わせて撮っていく。どちらもそれぞれいい面があると思う。

 今回「上海タイフーン」の撮影を通して、日本のドラマの質が高いことを痛感した。中国や台湾でのドラマ作りでは“時は金なり”。早く撮ることが大前提で、いつも時間に追われている。日本では作品の質を重視し、リハーサルもきっちりやる。カメラの位置から大道具、小道具まで細部にわたって気が配られる。たとえば劇中に出てくる食器が欠けていた場合、台湾なら「十人のうち全員が分からなければいい」と考えるが、日本では「一人でも分かってしまったらダメ」だ。素晴らしいことだと思う。

 ──日本の共演者の印象は。

 (相手役の)木村多江さんは、爽やかで優しく素敵な人だった。スタッフ全員にコーヒーを振る舞ってくれたり、いろいろな面で気配りされていた。演技がうまいなあ、と思ったのは松下由樹さん。受ける演技が上手なので、撮影がスムーズに進み、大きな影響を受けた。

 ──今後の予定は。

 来年2月に新しいアルバムを出す予定。ドラマへ投資する計画もある。(写真撮影が趣味だが)最近あまり撮る機会がない。いずれ自分の副業になれば、と考えている。

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「DNAがアイ・ラブ・ユー」(2007年、台湾)

監督:李芸嬋(ロビン・リー)
出演:何潤東(ピーター・ホー)、關穎(テリー・クワン)、余男(ユー・ナン)、彭于晏(エディ・ポン)

 「台湾シネマ・コレクション」は9月26日までシネマート六本木で。11月に大阪・シネマート心斎橋ほかで全国順次開催。作品の詳細、上映スケジュールは公式サイトまで。
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