韓国ドラマ「頑張れ!グムスン」「快刀ホンギルドン」などで人気の俳優、カン・ジファンが来日した。9月15日には東京・新宿でファンミーティングを開催。最新映画「映画は映画だ」では人気スターのソ・ジソブと共演し、知名度、実力とも急上昇中だ。合同インタビューに応じたカン・ジファンは「男らしく荒々しい役に挑戦したかった」と語った。
最新映画「映画は映画だ」ではソ・ジソブと共演。ドラマ「快刀ホンギルドン」の日本での放送も決定するなど、人気上昇中のカン・ジファン。来日ファンミーティングにも応募が殺到した=東京・新宿で9月15日、遠海安撮影
ドラマ「頑張れ!グムスン」ではエリート医師、「京城スキャンダル」ではプレイボーイ、時代劇「快刀ホンギルドン」では大泥棒──。作品ごとに異なるキャラクターを演じ、人気・実力とも急上昇中の俳優、カン・ジファン。今月韓国で封切られたばかりの最新映画「映画は映画だ」では、人気スターのソ・ジソブと共演。“男と男の戦い”を熱演したカン・ジファンは「今までは女性相手の優しい役が多かったので、男らしく荒々しい役に挑戦したかった」と語った。
カン・ジファンは、1977年生まれの31歳。ミュージカル俳優としてデビュー後、ドラマや舞台で着実にキャリアを積み重ねてきた。2005年に出演した「頑張れ!グムスン」では、若いシングルマザーを見守る医師を好演。実力派女優のキム・ハヌルと共演した恋愛ドラマ「90日、愛する時間」、日本占領時代を背景にした「京城スキャンダル」に続き、最新ドラマ「快刀ホンギルドン」が今冬に日本で放送決定。ソ・ジソブの除隊後初の主演映画「映画は映画だ」では本格アクションに挑戦するなど、演技の幅を広げている。
ファンミーティングに応募殺到
6月には日本公式ファンクラブも発足。9月15日には昨年に続き2度目となるファンミーティングを東京で開催。定員2000人に倍を超える応募が殺到した。歌やピアノの弾き語りのほか、出演作品の撮影エピソードも披露。開催前に行った合同インタビューでは、撮影の苦労や俳優としてのこだわりを語った。
主なやり取りは次の通り。
──空港で2000人近い日本のファンに出迎えられた感想は。
飛行機の窓からファンが並んでいるのが見え、到着前からどきどきしてしまった。
──この1年に時代劇ドラマやアクション映画など、さまざまな役に挑戦している。作品選びのポイントは。
まずは台本が面白いこと。自分なりに作品性の基準がある。セリフを読んでピンと当てはまるものがあると、急に自分の中で映像が動き始め、自然にアドリブが浮かぶ。さらに前後の様子が回り始めるようであれば、出演を決める。 「映画は映画だ」へ出るまで、メロドラマの優しい役が多かった。「快刀ホンギルドン」に出合った後、「もう少し男らしい、荒々しい役をやりたい」と漠然と思っていた。そこへ「映画は映画だ」のシナリオが来た。セリフや状況が頭の中でぴったり合ったので、出演を決めた。
──「映画は映画だ」では俳優を演じた。自分との共通点、共感した点は。
僕が演じたのは“トップスター”。自分はトップスターではないのでよく分からないが(笑)、俳優として共感した部分はある。「映画は映画だ」で演じたキャラクターは、大勢の人の前で歓迎されたり、拍手を受けたり、そういう(華やかな)人生を送っているが、家に帰ると一人だ。彼女にもこっそり会わなければならず、個人的な活動が制約されている点は似ている。もちろんカメラの前ではとても気分がいいけれど、演じ終えてカン・ジファンに戻った時、寂しくて「どうすればいいのか」と思うことがある。映画の中で酒を飲んで彼女に電話するシーンがある。俳優も同じ。一般の人と曜日や昼夜の感覚が違う。ほかの人たちが休んでいる時に自分は働いていて、自分の仕事が終わったら相手が働いている。仕事が終わって人に会いたいと思っても、なかなか会えない。そんな意味の孤独感が共通点ではないか。
ファンミーティングのリハーサルでマイクを握る=同
──いつもおしゃれでファッションが楽しみだ。
韓国では雑誌に出たりインタビューを受けたりせず、芸能番組などにもほとんど出ない。人前ではスタイリストが選んだ格好のいい服を着ているが、普段はTシャツにジーンズ、キャップ姿が多かった。ずっとそういう生活をしてきたが、映画は宣伝活動が重要なので、「映画は映画だ」に関連して雑誌やテレビ番組に出演した。少しやせたので、細いジーンズをはいたりして。日本でDVDを出す予定なので、写真を撮るためいろいろ着せてもらって、世の中には素敵な服がたくさんあると知った(笑)。
──撮影のためにやせたのか。
「映画は映画だ」は劇場の大型スクリーンに映されるので、見かけに気をつかった。役が“トップスター”なので、服もかっこよく着こなさなければ。タイトでスリムな正装が多く、スタイリストと相談して体のラインが強調できるように気を使い、体重を2〜3キロ落とした。
──「映画は映画だ」で共演したソ・ジソブは口数が少ないと聞く。親しくなったきっかけは。
彼とは同じ年だけれど、敬語で話すようなぎこちない段階でリアルなアクションシーンを撮らなければならなかった。男同士なので一緒にシャワーを浴びに行ったりして、少しずつ距離が縮まった。僕は気管支が弱く、母が(朝鮮)人参を蜂蜜に漬けたもの作ってくれる。ジソブさんがよく咳をしていたので、「よかったらあげようか」とメールを送ったところ食事に誘われた。その時に人参の蜂蜜漬けをあげたんだ。その後、よくジソブさんがインタビューで「男の人からこういうものをもらったのは初めて」と言っていたが、僕も男性に贈ったのは初めて(笑)。
──体調管理で気をつけていること、ストレス解消法は。
「休みたい、遊びたい」と思ってもスケジュールがぎっしり。今回のファンミーティングと映画の宣伝活動が終わったら、ゆっくり休みたい。切実な願望だ。ストレスの解消法はぐっすり寝るか、音楽を聴くこと。今回もイベントに取材と緊張していたので、控え室でずっと音楽を聴いていた。
──1日だけ休みがもらえたら何がしたいか。
東京見学。いつも仕事で来る時は2泊3日で、スケジュールがいっぱい。撮影で街を歩いた時も、カメラがずっと追いかけてきて、きちんと見ることができなかった。1日でも時間があるなら、東京の街並みをゆっくり見てみたい。
──明るい性格に見えるが、一人の人間であるカン・ジファンになった時、孤独を感じるとのこと。一人でいる時はどう過ごしているか。
仕事ではスケジュールに縛られるので、孤独を感じると言った。もちろん仕事は好きだ。仕事がない時は家でテレビを見たり、眠ったり。決められた予定がないと、次は何をやっていいか、ぼう然としてしまう。最近引越したので、部屋のインテリアを考えるのに夢中。唯一の趣味だ。インターネットで買い物して部屋を飾ったり、庭に花を植えたり。水をあげて育てているわけではなく、造花。彼女ができたら作ってあげたいと思い、料理も習い始めた。ワインに合うサラダやパスタを作りたいと思い、本を買って研究しているが、まだ完成品はできていない(笑)。
──今まで演じた中で一番自分に似ている役は。
台本の中の役柄とカン・ジファンを合成させ、キャラクターを作り上げている。中でも一番似ているのは「頑張れ!グムスン」のク・ジェヒ。当時は演技についてよく分からない状況で、セリフを覚えて素のまま演じた。似ているというより、あるがままの姿だ。
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